現場で役立つシステム設計の原則 ~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法(増田 亨著)を購入した。
今年は、1,2,3年目くらいの若手にきちんとしてシステム開発を教え込もうというのが私のミッションになっているのだが、ここ15,6年はインフラ周りをメインにしていたこともあり、プログラム開発・設計を勉強し直していたのです。
ところが、Javaやオブジェクト指向の書籍などで得た知識と、実際に業務などで開発されたソースを読み合わせると、微妙に違和感があり、知識が統合されず困っていたのです。
この違和感を解決しようと、色々と探した結果、この本に行き着きました。その結果、うちの開発技術は間違っているのではないかと結論した次第でございます。
オブジェクト指向のフレームワークを使いながら、内部での実装を手続き型に寄せているせいで、メソッドは膨れ上がり、クラスは適正に作成されず、変更に弱く、見通しの悪いプログラムが作成されています。
若手にはこのあたりをきちんと教え込もうと画策しているのですが、如何せん、実際に仕事でプロジェクトに入った際には、まともなオブジェクト指向技法は、ガイドラインやコーディング基準から撥ねられてしまい、旧態依然の手続き型手法を取らないとレビューも通らなくなることが予想され、どうしたものかと・・・
根本的なところが改善されないのに、「最近初歩的な障害が多い、若手を教育してなんとかせい!」とか言われても、無理としか言いようがない気がします。