「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ 下巻」(浜崎達也著)を読了、面白かった。
小説になるとより物語がわかりやすくなるよねぇ。というか、SF的設定が難しいせいか、映画の限られた時間では説明しきれていなかったと言うか、まあ、物語としては重要な部分では…ないのかな?
上巻で映画と異なる部分があったと思っていたのだが、異なっていたのではなくて、映画ではカットされた部分だったということがわかった。確かに2036年まで喪失感を抱えて過ごした紅莉栖の立場からだとそういう展開なんだなぁと。映画での紅莉栖は、その未来の紅莉栖からの干渉を受けていることになる別の世界線の紅莉栖ということなんですね。
そして、映画では表現しきれていなかった紅莉栖の内面がじっくりと書かれているのがとてもよい。SG世界線の紅莉栖にとって、α世界線/β世界線の紅莉栖は嫉妬の対象だったというところに、「ああ、なるほど」と腑に落ちる物がありました。
こうして一通り読み終わったところで、もう一度映画を観てみたくなるなぁ。