なかなか面白かった。発明家で好奇心旺盛なクレリックのカダリー、その恋人でモンクのダニカ、料理人のドワーフ兄弟、ドルイド僧のニュワンダーが、叡知の図書館に呪いをかけた毒の女神タロウナに使えるバージンと対決するというお話
主人公のカダリーは敵とはいえ人に武器を向けるのをためらい悩むという、ありがちなヒーロー像ではないところが魅力的である。ちょっとヒロインであるダニカの見せ場が少ないし、魅力が引き出されていない気がするが、続刊に期待かな。
なかなか味があるのはドワーフ兄弟だが、キャラクター的に際立ちすぎているかも。言動と戦闘力がつりあっていないよね。
序章で出てきた「混沌の呪い」の調合法を探し求めている魔術師アバリスターは今回活躍の場がなかったが、途中で予想した通りの人間関係だったので、次の巻以降、面白い展開になりそうだ。