痛覚残留

夜勤明け、一晩、障害もなく平穏無事な…無為な時間だ…
帰りにふと思い立ち、テアトル新宿へ「空の境界 第三章 痛覚残留」を観てきました。今回はなんというか、バイオレンス。
冒頭、いきなり、浅上藤乃への暴行シーンから始まったり、途中、かなりえげつない殺戮シーンが入っていたり。小説で読むインパクトと映像を観るインパクトはかなり違うというのを思い知らされた。手足があらぬ方向に捩り曲げられ人間の形を崩して行くんですもの血まみれで…。
戦闘シーンは今回、かなり力が入っていますね。視るだけでどんなものも捩曲げる目をもつ浅上藤乃と存在の死を読み取ることの出来る目をもつ両儀式。存在の死に対して、ナイフなりを突き刺さないと殺せない式よりは、視るだけで相手の手足をねじ切れる藤乃のほうが有利なのは当たり前。そんな状況を、藤乃の捩曲げる力そのものを殺すという方法で乗り切っちゃうあたり、「直死の魔眼」ってなんでもありなんだって納得しちゃったりして…。まあ、対決後の「腹ん中の病気だけを殺してきた」っていうのが…まあ、いいけど…
浅上藤乃は殺人をすることで生の実感を得て快楽し、両儀式は意味のない殺人が許せない殺人鬼というような、ただ、単に戦いあうような物語ではなく、殺人とはなんなのか、いうものを思わせてくれるようなお話で結構面白かったですよ。