スタートレックの感想を記述するので、これから映画を観ようと思っている人は避けて下さい。ネタバレ無しの感想は一つ前の記事を参照。
話の流れは今までのシリーズに比べると、よりアクション的になった。息もつかせぬ展開というのはこういうものを言うのだろう。
違和感があるのは、カークが野放図な若者として描かれていることかな。型にはまらない士官候補生だとはいえ、ちょっと世間をなめきっているような…。まあ、これも、「本来の歴史と異なり、父が殺されてしまったため」にそんな人物になってしまったかもしれないのだが。
ついで、エンタープライズ艦内が、今までの未来的整然としたデザインだったのに比べ、未来的雑然的なデザインに変わってしまった。「ENTERPRISE」で雑然とした感じを出していたが、それ以上なので違和感を感じてしまう。
嬉しいのは、「コバヤシマル・テスト」のエピソードが含まれていたことだ。「スタートレック2 カーンの逆襲」で語られていた「プログラムを書き換えてクリアした」事件がきちんと描かれている。これまでのファンへのサービスといえる。
そして、大サービス。レナード・ニモイ演じる「スポック」が「ちょい役」どころか、本筋に大きく影響する形で登場している。ここまで出てくるとは、予想だにしていなかった。
さて、内容はと言えば、予想通り「タイムトラベル」もの、24世紀の「ネメシス」より後から、23世紀の「ジェームズ・カーク」誕生の日に、敵のネロがタイムトラベル。続けて、同じ時期から23世紀、今回の事件の直前にスポックがタイムトラベルしてくるという展開。この影響で「カークの父が死亡してしまう」「ヴァルカン星が消失してしまう」「スポックの母アマンダが死亡してしまう」「カークの艦長就任が早まってしまう(?)」などの歴史改変が発生してしまっている。
しかも、いままでのスタートレックなら、ほんのささいな影響を与えるものの、歴史は正しい流れを取り戻して大団円というところだが、今回はそのまま終了。ということは、今までの「スタートレック」シリーズ全てが消失したのと同等ではないだろうか?スタートレックのタイムラインのルールに従うと、スポック(レナード・ニモイ)だけしか、歴史の改変はわからなくなっているはずだけど。
今回、かなり見ごたえがありました。また来週観に行きます。
5月 29, 2009
「スタートレック」観てきました
これまでのシリーズとはかなり違う作品、とはいえ、これはありです。
公開初日、雨のためか、平日のためか、丸の内ルーブルでは席が半分も埋まっていなかった。おかげでかなりゆったりと観ることができたのがありがたい。私が観ている時以外に超満員にはなって欲しいと思うけど。
ザッカリー・クイント演じるスポックは思っていた以上にはまっています。若い頃のスポックのイメージとして違和感がありません。その他のカーク、ミスター加藤、ウフーラ、チェコフはどうかなぁ。マッコイとスコットはまあ、OKかな。
それにしても、吹き替え版を作成する時はどうするんでしょうね。「カーク」=「矢島正明」というよりは「ウィリアム・シャトナー」=「矢島正明」という感じなので、誰が声を当てても別人になってしまいそう…。
帰りには劇場でグッズを購入、「クリアファイル:500円」「キーチェーン:1200円」「ピンズ:700円」「キュージョン・ストラップ:600円」でそれなりに散財、加えて、「プログラム:700円」もあるからね。
さて、これでやっと、小説を読み始められるぞ。